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展示会におけるエキシビターサービスセンターとは?

エキシビターサービスセンターとは?(えきしびたーさーびすせんたー、Exhibitor Service Center、Centre de services pour exposants)

展示会における「エキシビターサービスセンター」とは、出展者が展示会中に必要な情報やサポートを受けられる拠点のことを指します。ブース設置、機材のレンタル、技術サポート、物流など、出展者が円滑に展示会を進行するための支援を提供する場所です。

エキシビターサービスセンターの歴史と由来

エキシビターサービスセンターの概念は、展示会や見本市が大規模化する中で出展者に対する支援ニーズが増大し、1960年代から1970年代にかけて広がりました。特に、国際的な展示会では出展者が異なる国から多く集まるため、展示会場内に専門のサポートを提供する拠点が必要とされました。この背景から、エキシビターサービスセンターは、出展者が設営や運営中に遭遇する様々な課題に対応するための施設として発展しました。

元々、展示会場での出展者向けサービスは限られており、各出展者が自らのリソースを駆使して準備や運営を行う必要がありました。しかし、展示会の規模が大きくなるにつれ、出展者の負担が増加し、主催者側が統一的にサポートを提供する必要性が高まりました。これにより、展示会ごとにエキシビターサービスセンターが設置され、イベントをスムーズに運営するための包括的な支援が行われるようになりました。

現代におけるエキシビターサービスセンターの使われ方

現代の展示会では、エキシビターサービスセンターは出展者にとって不可欠なサポート拠点となっています。まず、センターでは、出展者が展示ブースの設置に必要なツールや機材をレンタルしたり、ブースの電源、インターネット接続、照明の手配を行うことができます。技術的なトラブルが発生した場合には、専任スタッフがその場で対応し、イベントが中断することを防ぎます。

さらに、物流の管理もエキシビターサービスセンターの重要な役割です。出展者は、展示物や機材を会場まで運び込み、展示終了後に撤去する際に、物流サポートを受けることができます。特に国際展示会では、出展者が異なる国から物品を運び込むケースが多く、物流手続きや税関処理など、複雑な手続きをスムーズに進めるための支援が提供されます。

また、出展者向けのドキュメントやスケジュール情報もエキシビターサービスセンターで管理されています。展示会の進行に関する変更点や最新情報を随時提供し、出展者がスケジュールに沿って適切に準備できるようサポートします。これにより、出展者は展示会中に予期せぬ問題が発生しても迅速に対応することが可能となります。

デジタル技術とエキシビターサービスセンター

近年、デジタル技術の進化に伴い、エキシビターサービスセンターも変化しています。多くの展示会では、出展者向けのオンラインポータルやアプリが導入され、事前にブースの設置やサービスの予約、さらには機材レンタルをオンラインで管理できるようになっています。このようなデジタルツールの活用により、出展者は現地に到着する前に必要な手続きを完了させ、当日はよりスムーズに準備を進めることができるようになりました。

また、展示会開催中に起こる技術的な問題や機材のトラブルも、オンラインでリアルタイムにサポートが受けられるシステムが導入されつつあります。こうしたデジタル化の進展により、エキシビターサービスセンターは従来の物理的な支援だけでなく、オンラインでのサポート拠点としても重要な役割を果たすようになっています。

エキシビターサービスセンターの未来

今後、エキシビターサービスセンターはさらなるデジタル化とともに進化するでしょう。AIや自動化技術の導入により、出展者が必要な情報やサービスをより迅速に取得できるシステムが構築される可能性があります。例えば、AIを活用したカスタマーサポートや、出展者のニーズに応じたカスタマイズされたサービスが提供されるようになるかもしれません。

また、持続可能なイベント運営が重要視される中で、エキシビターサービスセンターは、エコフレンドリーな機材やサービスの提供を強化し、環境に配慮した展示会の運営をサポートする方向に進化していくと考えられます。これにより、出展者は環境への負荷を抑えつつ、効率的にイベントを進行させることが可能になるでしょう。



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